PHP 8.2〜8.5 の修正版が公開済み 独立コミュニティによる情報 · 2026年10月22日 確認

PHP2Shell チェッカー / cve-2026-109619

CVE-2026-109619:PHP の古いグローバル状態が再利用される脆弱性(PHP2Shell)

CVE-2026-109619(GHSA-6wmf-4rv5-p3rp)は、リクエストのメモリが解放された後も PHP のワーカーに古い参照が残り、次のリクエストで使われる脆弱性です。PHP2Shell の一つで、リモートでのコード実行につながるおそれがあります。修正版へ更新してください。

PHP2Shell.help 編集部確認日 公式の情報源 ↓

脆弱性の基本情報

CVE
CVE-2026-109619
GitHub アドバイザリ
GHSA-6wmf-4rv5-p3rp
公式タイトル
RCE via stale global state
深刻度
緊急 · CVSS 4.0 9.2CVSS:4.0/AV:N/AC:H/AT:P/PR:N/UI:N/VC:H/VI:H/VA:H/SC:N/SI:N/SA:N
公表日
確認日
影響を受けるバージョン
  • PHP 8.2:8.2.35 未満
  • PHP 8.3:8.3.36 未満
  • PHP 8.4:8.4.27 未満
  • PHP 8.5:8.5.12 未満
  • 8.1 以前(5.4 以降):新しいリリースなし。7.4、8.0、8.1 向けに公式のソースパッチあり
修正版
8.2.358.3.368.4.278.5.12
影響を受ける実行方式
PHP-FPM · Apache mod_php · CGI / FastCGI · FrankenPHP · LiteSpeed — コマンドラインのみ:判断できない
暫定対策(修正ではない)
  • session.upload_progress.enabled = 0
  • fatal_error_backtraces = 0
暫定対策と限界の一覧 →
悪用状況
攻撃の試みを観測; 侵害の成功は未確認 (2026年10月22日時点)
修正済みの配布元パッケージ
  • Ubuntu 22.04 · php8.1 · 8.1.2-1ubuntu2.28
  • Ubuntu 24.04 · php8.3 · 8.3.6-0ubuntu0.24.04.13
  • Ubuntu 26.04 · php8.5 · 8.5.4-0ubuntu1.5
  • Ubuntu 26.10 · php8.5 · 8.5.9-0ubuntu2.1
  • Debian 13 · php8.4 · 8.4.27-1~deb13u1

CVE-2026-109619 は何が問題なのですか?

PHP-FPM などでは、一つのワーカーが多くのリクエストを順番に処理します。本来、リクエストが終わるたびにそのリクエストのデータは片付けられます。CVE-2026-109619 では、片付けた後も古いデータへの参照がグローバルな状態として残り、次のリクエストの処理中に使われてしまいます。

解放済みのメモリを使うと、攻撃者がメモリの内容を操作できる場合があります。PHP 公式のアドバイザリ(GHSA-6wmf-4rv5-p3rp)の題名は「RCE via stale global state」で、深刻度は CVSS v4.0 で 9.2 です。

CVE-2026-109619 の影響を受けるのはどの環境ですか?

Web リクエストを処理する PHP が対象です。複数のリクエストを同じワーカーで処理する PHP-FPM や Apache mod_php などの構成が含まれます。Nginx と PHP-FPM の構成だから対象外、ということはありません。

自分のサイトが対象か調べるには PHP2Shell チェッカーを使ってください。

CVE-2026-109619 の修正版はどのバージョンですか?

系列最初の修正版
PHP 8.28.2.35
PHP 8.38.3.36
PHP 8.48.4.27
PHP 8.58.5.12
8.1 以前新しいリリースなし(7.4・8.0・8.1 は公式ソースパッチあり)

CVE-2026-109618 と同じリリースで修正されています。

配布元リリースパッケージ修正済みパッケージ状況
Ubuntu22.04php8.18.1.2-1ubuntu2.28修正済み
Ubuntu24.04php8.38.3.6-0ubuntu0.24.04.13修正済み
Ubuntu26.04php8.58.5.4-0ubuntu1.5修正済み
Ubuntu26.10php8.58.5.9-0ubuntu2.1修正済み
Debian13php8.48.4.27-1~deb13u1修正済み
Docker Official Images—php—未確認
宝塔—PHP—未確認
XServer—PHP—未確認
ConoHa WING—PHP—未確認
ロリポップ!—PHP—未確認
1Panel—1panel/php—未確認

2026年10月21日〜2026年10月22日に確認。

session.upload_progress を無効にすれば防げますか?

一部しか防げません。PHP 公式は、session.upload_progress.enabled を無効にすると、確認されているセッション関連の経路を止められるとしています。ただし、ほかの経路は残ります。しかも、リクエストを読み込む前の段階で無効になっている必要があり、ini_set() や PHP-FPM の .user.ini では足りません。全ワーカーの再起動も必要です。

PHP 8.5 では、fatal_error_backtraces を無効にする設定も確認済みの一つの経路を止めますが、ほかの経路は残ります。どちらも修正の代わりにはならない暫定対策です。詳しくは php2shell 回避策を参照してください。

CVE-2026-109619 への対応で何をすればいいですか?

  1. Web サイトで動いている PHP のバージョンを確認します(PHP バージョン確認方法)。
  2. 修正版、または配布元の修正済みパッケージへ更新します(php2shell 対処法)。
  3. すべての PHP ワーカーを再起動します。古いワーカーが残ると、古い PHP のまま動き続けます。
  4. 侵入の痕跡がないか確認します(サイト改ざん・侵害の確認方法)。

根拠となる情報は?

PHP2Shell の影響をチェック

サイトが使っている PHP のバージョンを入力してください。系列ごとの最初の修正版と比べ、次にすべきことを表示します。

PHP2Shell チェッカー →

情報源

このページの主要な事実(修正版、CVE の内容、配布元のパッケージ、公的機関の呼びかけ)は公式の情報源にもとづいています。研究者の報告、報道、コミュニティの投稿はそれぞれ区別して表示しています。