LiteSpeed の PHP(lsphp)は PHP2Shell の影響を受けますか?
受けます。lsphp は LiteSpeed 用の SAPI 付きでビルドした PHP なので、修正版より古ければ PHP2Shell(CVE-2026-109618・CVE-2026-109619)の影響があります。PHP の告知は LiteSpeed を更新が必要な Web 向けの構成に含めており、SAPI の名前だけでは修正済みか分かりません。LiteSpeed Web Server(LSWS)でも OpenLiteSpeed でも同じです。修正版は次のとおりです。
| 系列 | 最初の修正版 |
|---|---|
| PHP 8.2 | 8.2.35 |
| PHP 8.3 | 8.3.36 |
| PHP 8.4 | 8.4.27 |
| PHP 8.5 | 8.5.12 |
| 8.1 以前 | 新しいリリースなし(7.4・8.0・8.1 は公式ソースパッチあり) |
サイトが使っている lsphp のバージョンはどう確認しますか?
シェルではなく、パッケージと Web 側の PHP を確認します。LiteSpeed の PHP の説明書のとおり、lsphp はバージョンごとに /usr/local/lsws/lsphp83/bin/lsphp のような別のフォルダーに入り、どれを使うかは外部アプリケーションとスクリプトハンドラーの設定で決まります。インストール済みのバージョンはパッケージ管理ツール(rpm -q lsphp83 や dpkg -l | grep lsphp など)で確認します。Web 側では WordPress のサイトヘルスや一時的な php_sapi_name() のページでバージョンが分かり、SAPI は litespeed と表示されます。PATH 上の php コマンドは別の PHP のことがあります。詳しくは PHP バージョンの確認方法へ。
LiteSpeed は修正済みの lsphp を出しましたか?
8.2〜8.5 は出ています。ただし告知はありません。LiteSpeed のパッケージリポジトリには、2026年10月21日に次のビルドが公開されました。
| パッケージ | RHEL 系 8・9 | Ubuntu 24.04(noble) |
|---|---|---|
| lsphp82 | 8.2.35-1 | 8.2.35-1+noble |
| lsphp83 | 8.3.36-1 | 8.3.36-1+noble |
| lsphp84 | 8.4.27-1 | 8.4.27-1+noble |
| lsphp85 | 8.5.12-1 | 8.5.12-1+noble |
出典は EL 9 のパッケージ一覧(EL 8 も同じ)と Debian・Ubuntu 用リポジトリです。Debian・Ubuntu はすべての配布版の索引が10月21日に更新されていますが、バージョンを確認したのは noble だけです。2026年10月22日 時点で、LiteSpeed のブログ、リリースログ、lsphp の変更履歴に PHP2Shell の告知はありません。8.1 以前の修正版は見つかりませんでした。lsphp81 の最新 RPM は 2025年12月の 8.1.34-1 で、Ubuntu の 8.1.34-21+noble の変更内容は確認できていません。
lsphp はどの手順で更新しますか?
- LiteSpeed のリポジトリを入れていなければ、説明書のとおり
sudo wget -O - https://repo.litespeed.sh | sudo bashで追加します。 - RHEL 系では lsphp のパッケージを更新します(例:
sudo dnf upgrade 'lsphp*')。 - Debian・Ubuntu では
sudo apt-get updateで索引を更新し、LiteSpeed のインストール例(sudo apt-get install lsphp83 lsphp83-common lsphp83-mysql)と同じように使っている lsphp パッケージを入れ直すと、最新版になります。 - インストール済みのバージョンを上の表と照らし合わせます。
cPanel などのコントロールパネル上で LiteSpeed を使っている場合、サイトはパネルの PHP を使っていることがあります。その場合は cPanel の MultiPHP Manager で管理し、cPanel の PHP バージョン変更を見てください。
lsphp の再起動と確認はどうしますか?
パッケージを更新しても、動いている lsphp のプロセスは止まりません。LiteSpeed の How-To と OpenLiteSpeed の PHP の説明書は、同じ2つのコマンドを案内しています。
sudo touch /usr/local/lsws/admin/tmp/.lsphp_restart.txt
sudo systemctl restart lsws
WebAdmin コンソールでは「Actions」から「Restart Detached PHP Processes」、続いて「Apply Changes / Graceful Restart」を選びます。その後サイトヘルスや確認用のページを開き直して新しいバージョンを確認し、PHP バージョンチェッカーで判定します。確認用のページは終わったら削除してください。
すぐに更新できない場合は?
lsphp が読み込む php.ini で session.upload_progress.enabled を無効にする、post_max_size を下げるといった PHP 公式の暫定策を入れ、上の再起動手順を実行します。特定の経路を防ぐだけなので、暫定対策のページで限界を確認してください。
lsphp74・lsphp80・lsphp81 を使っている場合は?
PHP 公式は 7.4・8.0・8.1 の修正版を出しておらず、ソースパッチだけです。これらの lsphp の修正済みビルドも見つかりませんでした。サイトを lsphp82 以降へ移してください。PHP のサポート終了、PHP2Shell の対処法、PHP2Shell チェッカーも参照してください。
lsphp を更新したあと、LiteSpeed の再起動だけで足りますか?
足りないことがあります。lsphp はデタッチモードで古いプロセスが残る場合があるため、LiteSpeed の説明書は /usr/local/lsws/admin/tmp/.lsphp_restart.txt を touch してから lsws を再起動する手順、または WebAdmin の「Restart Detached PHP Processes」を案内しています。
cPanel の入った LiteSpeed サーバーでは、どの PHP を更新しますか?
まずサイトのハンドラーが実行している PHP を確認します。LiteSpeed の lsphp パッケージではなく、コントロールパネルが管理する PHP のこともあり、その場合は cPanel の MultiPHP Manager などパネル側の手順で更新します。
情報源
このページの主要な事実(修正版、CVE の内容、配布元のパッケージ、公的機関の呼びかけ)は公式の情報源にもとづいています。研究者の報告、報道、コミュニティの投稿はそれぞれ区別して表示しています。
- Security advisory: Critical remote code execution vulnerabilities, update now公式 The PHP Group
- RCE via OOM corruption公式 The PHP Group
- RCE via stale global state公式 The PHP Group
- php_sapi_name公式 The PHP Group
- Site Health screen公式 WordPress.org
- MultiPHP Manager for cPanel事業者 cPanel
- LiteSpeed PHP Getting Started / How-To; OpenLiteSpeed Install and Configure PHP事業者 LiteSpeed Technologies
- Index of /centos/9/x86_64/RPMS/ (lsphp packages)事業者 LiteSpeed Technologies
- LiteSpeed Debian/Ubuntu repository事業者 LiteSpeed Technologies
- LiteSpeed Blog事業者 LiteSpeed Technologies
- LiteSpeed Web Server release log事業者 LiteSpeed Technologies
- PHP how-to (LiteSpeed Web Server docs)事業者 LiteSpeed Technologies
- PHP configuration (OpenLiteSpeed docs)事業者 OpenLiteSpeed