PHP 8.2〜8.5 の修正版が公開済み 独立コミュニティによる情報 · 2026年10月22日 確認

PHP2Shell チェッカー / AlmaLinux PHP アップデート

AlmaLinux・RHEL・Rocky Linux の PHP アップデートで PHP2Shell を修正する

dnf で PHP のパッケージを更新し、PHP-FPM(mod_php なら httpd も)を再起動します。Red Hat は 2026年10月21日に主な AppStream ストリームを修正し、AlmaLinux も告知した全ストリームを修正、Remi には 8.2.35〜8.5.12 があります。RHEL 9 の php:8.4 は 2026年10月22日 時点で未修正です。

PHP2Shell.help 編集部確認日 公式の情報源 ↓

AlmaLinux・RHEL・Rocky Linux は PHP2Shell の影響を受けますか?

受けます。Red Hat の告知 RHSB-2026-013 は RHEL 8・9・10 を影響ありとし、RHEL 7 以前の PHP は影響を受けないとしています。AlmaLinux と Rocky Linux は RHEL 互換なので、同じストリームが対象です。Red Hat の深刻度は「Important」で、標準構成は mod_php ではなく PHP-FPM だと説明していますが、Web で動く PHP はすべて更新が必要です。PHP 本家の修正版は次のとおりです。

系列最初の修正版
PHP 8.28.2.35
PHP 8.38.3.36
PHP 8.48.4.27
PHP 8.58.5.12
8.1 以前新しいリリースなし(7.4・8.0・8.1 は公式ソースパッチあり)

RHEL 系のパッケージは古い番号のまま修正を取り込むことが多いため、PHP の番号ではなくパッケージのバージョンで判断します。表の番号より低くても、配布元の告知にある修正済みパッケージ以上なら修正は入っています。

サーバーの PHP パッケージはどう確認しますか?

パッケージ管理ツールで確認します。AlmaLinux の告知では rpm -q php-common(AlmaLinux 10 の PHP 8.4 は rpm -q php8.4-common)を使い、EL 8・9 では dnf module list php で有効なストリームが分かります。php -v はコマンドライン(CLI)の PHP しか示さず、バックポートでは番号も変わりません。Web サイトは Remi の SCL など別の PHP で動いていることもあるので、WordPress のサイトヘルスや一時的な php_sapi_name() で Web 側を確認します(PHP-FPM なら fpm-fcgi)。詳しくは PHP バージョンの確認方法へ。

Red Hat・AlmaLinux・Rocky の修正は出ていますか?

ほぼ出ています(2026年10月21日、Rocky は UTC で22日未明)。次のバージョン以上を入れてください。

リリース・ストリームRed HatAlmaLinuxRocky
8 php:7.4RHSA-2026:87080(7.4.33-8)7.4.33-8公開済み
8 php:8.2RHSA-2026:87073(8.2.35-1)8.2.33-1…alma.1未公開
9 標準 php(8.0)RHSA-2026:87151(8.0.30-8.el9_8.1)8.0.30-8.el9_8.alma.1公開済み
9 php:8.2RHSA-2026:87072(8.2.35-1)8.2.33-1…alma.1公開済み
9 php:8.3RHSA-2026:87079(8.3.36-1)8.3.33-1…alma.1公開済み
9 php:8.4影響あり・修正なし記載なし—
10 php(8.3)RHSA-2026:87070(8.3.36-1.el10_2)8.3.33-1.el10_2.alma.1公開済み
10 php8.4RHSA-2026:87071(8.4.27-1.el10_2)8.4.24-1.el10_2.alma.1公開済み

AlmaLinux はサポート終了済みの EL 8 の php:7.2・7.3・8.0 と EL 9 の php:8.1 も修正しています。正確なバージョン文字列は AlmaLinux の告知、Red Hat の CSAF データ、Rocky のエラータで確認できます。

Remi リポジトリ: 10月21〜22日に 8.2.35・8.3.36・8.4.27・8.5.12 を remi-modular(モジュール)と remi-safe(php82〜php85 の SCL)に公開しています(EL 9 の一覧)。7.4.33-31・8.0.30-21・8.1.34-6 の変更履歴には両 CVE への「Mitigation fix」が記載されています。2026年10月22日 時点で Remi のブログに告知記事はありません。

どの手順で更新すればいいですか?

  1. AlmaLinux の告知どおり sudo dnf clean metadata && sudo dnf upgrade 'php*' を実行します。php* は php83-php-fpm など Remi の SCL も含みます。
  2. testing リポジトリを有効にしていた場合は sudo dnf config-manager --disable almalinux-testing で無効に戻します。
  3. rpm -q php-common で上の表と照らし合わせます。

Red Hat のエラータには、更新方法の一般的な手順へのリンクがあります。RHEL 9 の php:8.4 は修正パッケージがまだないため、修正済みのストリームへ移るか、下の暫定策を使います。更新は、PHP-FPM の再起動まで済ませて初めて有効になります。サーバーが複数ある場合や、同じサーバーに複数の PHP が入っている場合は、Web サイトが実際に使っているものすべてを更新してください。

PHP-FPM の再起動と確認は?

sudo systemctl restart php-fpm で PHP-FPM を再起動し、mod_php を使う場合(AlmaLinux 8 のみ)は sudo systemctl restart httpd も実行します。mod_php の有無は httpd -M 2>/dev/null | grep -E 'mpm_|php' で分かります。Remi の SCL の FPM も再起動し、Web 側の PHP を確認してから PHP バージョンチェッカーで判定します。

すぐに更新できない場合は?

/etc/php.d/ の設定ファイルで session.upload_progress.enabled を無効にする、post_max_size を下げるといった PHP 公式の暫定策があります。特定の経路を防ぐだけなので、暫定対策のページで限界を確認してください。

php:7.4・8.0・8.1 など古いストリームは?

AlmaLinux は今回サポート終了済みのストリームも修正しましたが、今後の修正は保証しないとしています。PHP 本家も 7.4・8.0・8.1 はソースパッチのみです。sudo dnf module reset php、sudo dnf module enable php:8.2、sudo dnf distro-sync 'php*' で移行を計画してください。PHP のサポート終了、PHP2Shell の対処法、PHP2Shell チェッカーも参照してください。

更新したのに php -v の番号が古いままです。修正されていますか?

AlmaLinux は各ストリームの PHP に修正を取り込む方式(バックポート)のため、PHP の番号は変わりません。rpm -q php-common でパッケージのリリース番号を確認し、このページの表と照らし合わせてください。

Rocky Linux は RHEL と同時に修正されますか?

Rocky Linux は Red Hat の修正を再ビルドして配布するため、少し遅れて出ます。10月22日早朝(UTC)の時点で Red Hat の7件のうち6件が公開済みで、RHEL 8 の php:8.2 はまだ出ていませんでした。

PHP2Shell の影響をチェック

サイトが使っている PHP のバージョンを入力してください。系列ごとの最初の修正版と比べ、次にすべきことを表示します。

PHP2Shell チェッカー →

情報源

このページの主要な事実(修正版、CVE の内容、配布元のパッケージ、公的機関の呼びかけ)は公式の情報源にもとづいています。研究者の報告、報道、コミュニティの投稿はそれぞれ区別して表示しています。